結果発表の日、試験結果を確認すると、そこには「Results Nullified」と表示されていた。
最初は、その単語の意味が分からなかった。合格でも不合格でもない。点数も表示されていない。見慣れない表示に、「何かおかしい」と心臓がバクバクした。
慌てて意味を調べていくうちに、試験結果が無効になったのだと分かってきた。
意味が分かっても、すぐには受け止められなかった。あれだけ勉強して、当日も答案を書いて、ようやく結果が分かると思っていた。それなのに、点数を知ることすらできない。
本当に悔しかった。その後も、気持ちはひどく落ち込んだままだった。
中国から自宅で、AA(Audit and Assurance)のオンライン試験を受けたときの話である。
接続が悪くなり、指示に従って再起動した
記憶では、中国でオンライン試験を受けたのは、このときが初めてだった。
試験の途中で接続が不安定になり、確か一度、再起動するよう指示された。その指示に従って再起動し、その後は試験を続けた。
接続の問題はあったものの、試験を再開できたので、結果まで無効になるとは思っていなかった。
それだけに、結果発表日に届いた通知は衝撃だった。
何度も挑戦していたAAだからこそ、悔しかった
AAはACCAの中でも難しい科目である。実は過去には、それまで何度も挑戦していた。少しずつ点数が上がり、今回こそは合格できるのではないかと感じていた。
もちろん、実際に合格点に届いていたかどうかは分からない。ただ、手応えは良かった。
不合格なら、点数を見て次の対策を考えられる。しかし、今回はその結果自体がなくなってしまった。
勉強してきた時間も、当日に答案を書いた時間も、どう受け止めればよいのか分からなかった。非常にがっかりしたし、不公平だと思った。
問い合わせても、結果は変わらなかった
中国からの接続に、何か特有の問題があったのではないか。そう考え、ACCAの中国側の窓口にもメールで問い合わせた。
私が受け取った返信は、そのような問題はないという趣旨だった。
ただ、それで納得できたわけではない。こちらは指示に従って再起動し、試験を続けている。それでも結果が無効になるなら、受験者はどうすればよかったのか。
もし接続環境に制約があるのなら、その地域から受験できる仕組みや、トラブル後に試験を続けてよいと判断する運用にも、改善の余地があるのではないかと感じた。
もっとも、接続不良の原因がどこにあったのか、無効化の判断に具体的に何が影響したのかを、私自身が確認できたわけではない。
結局、何度問い合わせても結果は変わらなかった。
不正を疑われているように感じたこともつらかった
その後、同じようなことが再び起きると、オンライン受験ができなくなるという趣旨の案内も受けた。
私には、それが不正を疑われているように感じられた。
一方で、カウンセリングミーティングの機会を設けるという案内もあった。話を聞こうとしてくれていたのだと思う。
それでも、その時点では気持ちがかなり落ち込んでいた。失われた受験機会への悔しさは、簡単には消えなかった。
資格の価値と、運営への気持ちは別
この経験以来、ACCAの試験運営に対しては、好意的な気持ちを持てない。
それでも、ACCAを学ぶ価値まで否定したいわけではない。学習を通じて身につく知識や、キャリアの選択肢が広がる可能性には、今も魅力を感じている。
そして、学習を支えてくれる人たちには感謝している。
私が学習で触れてきたOpenTuitionやaCOWtancy、YouTubeで解説を公開している先生たちには、何度も助けられた。無料でここまで教えてくれるのかと思うことも多い。
だからこそ、試験運営でのこの経験が、私にとってはとても残念だった。
オンライン受験は、便利さだけで選ばない
この体験から伝えたいのは、自宅でのオンライン受験には、勉強とは別のリスクもあるということだ。
会場まで移動せず受験できるのは便利だ。しかし、通信や機器のトラブルが起きると、準備してきた力を結果につなげられないことがある。
オンライン受験を選ぶなら、少なくとも次の準備をおすすめする。
- その試験で指定されている接続環境・機器の要件を確認し、事前の動作確認を済ませる。
- 受験中に通信が不安定にならないよう、同じ回線での大容量通信などを避ける。
- トラブル時は試験監督の指示に従い、終了後に経緯や指示内容を整理しておく。問い合わせのメールも保存する。
- 接続環境に不安があるなら、会場受験も検討する。
事前確認ができていても、当日のトラブルを完全になくせるわけではない。問題が起きたときは、受験規則に沿って報告することが大切だ。
勉強して、試験を受けて、その結果を受け取る。その当たり前の流れが途切れることがあるとは、実際に経験するまで考えていなかった。
オンライン受験を選ぶ際は、便利さとあわせて、こうしたリスクも知ったうえで判断してほしい。


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