SBLは私は非常に苦戦を強いられた。3回連続で40点台でFailした自分の経験から、最初に伝えたいことがある。
KaplanやBPPのテキストや公式シラバスを最初から順番に読み込み、全部理解してから問題に進む勉強法は、おすすめできない。
SBLでは、知識を増やすこと以上に、「問題を読んで、限られた時間で何を書くか」を判断する練習に時間を使いたい。
※この記事は個人の学習経験に基づくおすすめ。ACCAの公式方針では、全シラバスの学習が推奨されている。ACCA公式・学習案内
SBLは、コモンセンスを答案にする試験という感覚
自分の感覚では、SBLの問題はかなりの部分を、ビジネス上の共通認識・コモンセンスから考えられる。
仕入先が1社しかなければ、その会社でトラブルが起きたときに困る。社員教育が不十分なら、ミスやサービス品質の低下につながる。高級サービスが売りの会社で人を減らしすぎれば、顧客満足度が下がるかもしれない。
こうした話は、難しい理論を暗記していなくても考えられる。
ただし、「それくらい分かる」と「試験時間内に答案として書ける」は、まったく別。
設問に合った論点を選び、問題文の会社に結びつけ、影響や対策まで説明する。この練習が必要になる。
だから自分なら、テキストの解説を延々と読み進めるより、早めに過去問へ進む。解いていて知識が足りないと分かった部分を、教材で補っていく。
おすすめは「Top 25 → 解説動画 → 過去問」
勉強の流れは、次の3段階がおすすめ。
① Hasan DossaniのTop 25を見る
まずは、Hasan Dossaniの「Top 25 Topics」で主要な論点やモデルをつかむ。
ここでは、細かい説明を全部暗記するより、「どんな設問で使う考え方なのか」を押さえたい。TARAなら、リスクへの対応を聞かれたときに思い出せる状態にする。
リンク先は2022年公開なので、現在のシラバスとの差は確認が必要。ただ、勉強の入口として活用するイメージは変わらない。
② 問題解説の動画を何本か見る
次に、ACCA公式やHasan Dossaniの問題解説を見る。
注目するのは、資料のどこを拾って、どう答案につなげているか。
「仕入先が1社」という情報から、「供給停止で生産が止まる」「代替調達先を確保する」と展開する。その考え方を、動画でつかんでいく。
③ 自分で過去問・練習問題を解く
解き方が見えてきたら、自分で書く。
動画を見て納得するだけでは、答案を書くスピードは上がらない。公式の過去問や練習問題を使って、何を書くかを考え、実際に入力するところまで練習したい。
復習では、模範解答を丸暗記するよりも、「自分はどの情報を拾えなかったのか」「どこで説明が止まっていたのか」を確認する。
そして、早い段階から時間を計る。SBLでは、時間内に答えきること自体が大きな課題になる。
最近Opentuitionで、無料のMockやPracticeのAI採点を提供している。自分で解答チェックにも限りがあるので、今はこういったサービスを活用するのが良いと思う。
タイピングミスは、絶対に気にしすぎない
これは強調したい。意味が伝わる程度のタイピングミスは、いちいち気にせず進む。
SBLは、問題文を読み、考え、相当量の文章を書く必要があり、自分の感覚では時間がかなりシビアな試験。
スペルを一つ直し、表現をきれいに書き換え、また前の文章を読み直す。これを繰り返していると、別の設問に使う時間がなくなってしまう。
ACCAのガイダンスでも、プロフェッショナリズムは完璧な文法や豊富な語彙ではなく、明確で簡潔に伝える力だと説明されている。ACCA公式・試験委員会のガイダンス
もちろん、否定の有無や数値など、意味が変わるミスは直す。でも、読めば分かる軽微なタイプミスまで、その場で全部修正しようとしない。
自分なら、スペルを磨くより、次の採点対象になる論点を書くことを優先する。
プレシーン対策にも、時間を使いすぎない
プレシーンは、試験の2週間前に公開される。会社や業界の背景を理解するための資料で、当日は追加の資料と設問が出される。ACCA公式・プレシーンの案内
自分としては、有料のプレシーン分析や予想問題を買う必要はないと思う。何社かのものを買ったこともあるし、似た問題が出たこともある。ただし精度はそんなに高くない。
基本に立ち返り、会社の事業内容、収益の仕組み、業界の特徴を理解する。そのうえで、問題演習を続けたい。
本番の答案は、当日の設問と資料を中心に作る。プレシーンの情報は、関連する場面で説明を具体化するために使う。
たとえば、人員削減を評価する設問で、プレシーンに「高級サービスが強み」とあれば、接客品質やブランドへの影響まで説明する。
プレシーンの事実を一つ書けば自動的に加点されるわけではない。その情報を使って、会社に合った分析をすることに意味がある。
SBLの勉強では、「あと何章読むか」よりも、「この設問に、何分で、何を書けるか」を意識する。自分が時間をかけたいのは、そこだ。

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